弘田三枝子(ひろたみえこ)
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61年に、「子供ぢゃないの」でデビュー。 なんと14歳だったというのですから驚きです。 洋楽のカバー曲で次々とヒット曲を連発し、多くのファンを獲得しますが、カバー曲が衰退するのにあわせるかのように次第に存在が忘れられてしまいました。 ところが、69年にこの「人形の家」でレコード大賞歌唱賞を受賞、再びスターダムにカムバックしてきました。 翌年も「ロダンの肖像」でヒットを飛ばし、紅白歌合戦に連続出場しています。 思い切った体重の減量をし、サナギからふ化した蝶のように美しいイメージチェンジで、ブラウン管に懐かしい姿を見せてくれた時には、懐かしさと嬉しさがこみ上げたものです。(確か、減量に関して本も出版されていたと思います) 東芝時代は、ジャズ&ポップス・シンガーのイメージが強烈だった弘田三枝子さんですが、この「人形の家」という曲は、皆さんもご存じのようにドメスティックな歌謡曲です。 しかし、パンチのあるヴォーカルを意図的に抑えて、歌唱力と情感でグイグイ心に訴えてきます。 聞いているうちに泣けてくる歌謡曲の名曲です。 ジャズ、ポップス、ソウル、フォークそして歌謡曲と、どのようなジャンルでも一級のシンガーであることは、もはや人間業ではありません。 天才にしか許されない見事な素質をもった美貌の三枝子さんには、心奪われるばかりです。 |
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日本コロンビア C 69 MA-1018 ( JSD-1282 ) |